MACアドレスを隠してWi-Fiにアクセスする方法

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今回はMACアドレスを隠してWi-Fiにアクセスする方法について解説します。厳密には「隠して」というわけではなく、「別のMACアドレスを使って」アクセスする方法になります。

しかし、別のMACアドレスを使うことにより、本来のMACアドレスを隠した状態でネットワークにアクセスできるので、プライバシーはある程度保たれます。

 

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MACアドレスとは

「MACアドレス」とは、端末に割り振られた固有のアドレスを指します。このMACアドレスを利用することで、ネットワークインターフェースを識別することができます。

このアドレスは製造時に重複がないように割り振られ、通常はユーザーがあとから変更することはできないようになっています。このMACアドレスを参照することでルーターなどは端末を識別することができます。

 

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仮想的なMACアドレスを利用する

基本的にMACアドレスは変更できないようになっているのですが、仮想的なMACアドレスで代替することは技術的に可能です。

つまり、本来のMACアドレスではなく、仮想的に作り出したMACアドレスを利用することで本来のMACアドレスを隠した状態でネットワークにアクセスできるということです。

プライベートWi-Fiアドレス

iOS 14などのApple系OSには「プライベートWi-Fiアドレス」という機能が標準で搭載されています。これは仮想的にMACアドレスを生成してWi-Fiにアクセスするというものです。Wi-Fiごとに違う仮想MACアドレスが割り振られるため、プライバシーをより強化できるというものです。

Wi-Fiごとにこの機能を使用するかどうか切り替えることもできます。

ランダムなハードウェアアドレス

「ハードウェアアドレス」という表現をしていますが、これはMACアドレスのことです。

これはWindows 10に搭載されており、表記が異なりますが上記の「プライベートWi-Fiアドレス」とほぼ同等の機能です。こちらもネットワークごとにランダムな仮想MACアドレスを使用するかどうか切り替えることができます。

こちらは切り替え以外にも毎日アドレスを変更するオプションもありますので、設定の自由度でいえば若干上回ります。

 

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MACアドレスを隠すことの重要性

なぜMACアドレスを隠す(別の仮想MACアドレスで代替する)機能が登場してきたのでしょうか。

ISP(ネットワーク事業者)などは、MACアドレスと端末のネットワーク利用歴や位置情報に関連付けて追跡することがやろうと思えばできてしまうのです。

近年、プライバシーを重視する流れが強くなってきています。MACアドレスを隠してISPなどの追跡を困難にしておこうということになったのではないでしょうか。本当のMACアドレスを隠して、ネットワークごとに異なる仮想MACアドレスを利用してアクセスする流れは今後さらに強まっていくでしょう。

 

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しかしデメリットもある

しかし、一概にMACアドレスを隠せば良いというわけでもありません。ネットワークによってはMACアドレスを用いたフィルタリング機能を有効にしているものもあります。

そのため、日付ごと、あるいは接続するごとにMACアドレスが変更されてしまうと、フィルタリングにかかってネットワークにアクセスできないというトラブルが生じます。

MACアドレスを用いたフィルタリング機能を非推奨とする流れも出てきていますが、(実際MACアドレスを用いたアクセス制限は意味がないと言われています。)そういったネットワークにアクセスするときは仮想MACアドレスを無効化して、本来のMACアドレスでアクセスしましょう。

また、MACアドレスで端末を識別しているものは利用できなくなってしまいますので注意しましょう。最近気がついたのですが、「プライベートWi-Fiアドレス」を有効にした状態で、Windows版のiTunesを使ったiPhoneとのWi-Fiによる同期を行おうとしたところ、iPhoneが認識されず失敗してしまいました。

 

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まとめ

仮想MACアドレスを利用してネットワークにアクセスすることで、ISPなどの追跡を困難にすることができますが、MACアドレスを用いて端末を識別する機能(フィルタリングなど)が利用できなくなってしまいます。

当分は仮想MACアドレスの使用は臨機応変に切り替えていく必要がありそうです。

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