生徒としてオンライン授業やG Suiteに思うこと【生徒の声】

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休校中、自宅でも授業を受けられるように「G Suite for Education」をはじめ、様々なサービスが導入されています。筆者の学校でも「G Suite for Education」(長いので以下「G Suite」と略します)が導入されたので、生徒(学生)の目線からレビューしていきます。

学校側も生徒がオンライン授業や「G Suite」をどのように感じているか知りたいと思いますので、この記事書くことにしました。あくまで個人の意見ではありますが、よければ参考程度にしてください。

また、本記事はこれからオンライン授業が始まる学生とその保護者、そして何より教員などの学校関係者を対象に書いていますが、一般の方も生徒側の筆者がオンライン授業をどのように捉えているか参考程度にどうぞ。

 

利用サービス・利用環境

本題に入る前に、筆者が現時点で利用しているサービスと、G Suiteの利用環境を書いておきます。利用しているサービスは「G Suite for Education」だけで、Zoomなどを使った対面式の授業はやっていません。G Suiteでは、次のサービスを使っています。

  • Classroom
  • Gmail
  • ドライブ
  • ドキュメント
  • スライド
  • フォーム

今のところ使っているのはこの辺りです。スプレッドシートやMeetはまだ使っていません。今後使う機会があればレビュー追記します。一番よく使うのはフォームでしょうか。ドキュメント形式の課題はどちらかというと少数派です。

G Suiteは基本的にiPadを使うようにしています。理由はスマホだと画面サイズが小さすぎるのと、Apple Pencilを使って直接書き込めるようにするためです。

 

G Suiteの使用感

学校の授業で使っていたのはMicrosoft Officeだったのではじめは困惑する生徒が多いかもしれません。使用感の違いはありますが、筆者的には慣れれば問題ない範囲です。

ただ、高校生は自分用のパソコンを持っていない生徒が比較的多いので、スマホ・タブレットでの利用を前提に考えた方が良いでしょう。筆者はiPhoneとiPadでG Suiteを利用してみましたが、まずClassroom、ドキュメント、Gmail、ドライブなどの主要アプリはインストール必須です。筆者の場合はアプリがないとほぼ使い物になりませんでした。あまりスマホに優しくない設計です。G Suiteがパソコンからの利用を前提にしているからだと思いますが。

パソコンかタブレットが欲しい

スマホしか持っていない生徒はかなり厳しいです。また、家庭に共用のパソコンがあっても、家族が在宅勤務やオンライン授業に利用しているケースが多く、特に兄弟がいる場合はさらにパソコンの利用が混雑するでしょう。自分用のパソコンかタブレットがあった方が安心です。

先述の通り、スマホは画面のサイズが小さいのでキーボードを表示してしまうと編集画面がとても狭くなってしまいます。せめてBluetoothキーボードを購入して、スマホと接続して使うと良いでしょう。Amazonで数千円のものがあるので、パソコンやタブレットが用意できない場合はこの方法がおすすめです。

今後、G Suiteを本格的に使っていきたいのならパソコンかタブレットを準備する必要がありそうです。モバイルWi-Fiを貸し出すなどといった対策が取られている地域もあるようですが、それと併せてパソコンかタブレットの貸し出しも必要だと思います。

Classroomは通知が不安定

連絡や課題の提出などに使用する「Google Classroom」のアプリは、稀に通知がしっかり届かなかったり、かなり遅れて届いたりすることがあります。そのため、こまめにアプリを立ち上げて連絡等がないか確認する必要がありました。これに関してはアプリの問題であって学校の問題ではないので、開発元であるGoogleにアプリの改善を要求したいところ。

読み込み時間がやたら長い

これも学校側の問題ではありませんが、Classroomアプリの読み込み時間がやたら長いです。(筆者がせっかちなだけ?)読み込み時間も含め、全体的にレスポンスがあまり良くありません。これもアプリの改善に期待。

ドキュメントアプリの機能が物足りない

これは「スライド」にも言えることですが、スマホ版の「ドキュメント」アプリは圧倒的に機能が少ないため、スマホで課題をやる生徒はかなり厳しい戦いになります。文字入力や簡単な装飾などは可能ですが、ブラウザでPC版のドキュメントを使おうとしても、画面のサイズ的に作業をするのはかなり厳しいです。(Bluetoothキーボードがあればまだマシというレベル)

タブレットの場合は、画面サイズが大きいので、ブラウザでPCサイトに切り替えればパソコンと同じ機能がそこそこ快適に利用できます。パソコンが使えない場合はタブレットがおすすめです。

他のアプリとの連携がイマイチ

これもスマホ・タブレットに関することですが、他のアプリとの連携がイマイチ充実していません。ドキュメントアプリからPDFに変換することもできませんし、Apple Pencilをサポートしていないので手書きで注釈を書き込む……なんて使い方もできません。(工夫次第でApple Pencilを使うことはできますが、Microsoft Officeのようにアプリが正式にサポートしているわけではありません)

 

学校側の使い方について

G Suiteと併せて、学校のオンライン授業の現状について少し書いておこうと思います。もし、これからオンライン授業を取り入れようと思っている学校関係者の方がいれば一生徒の意見として参考までに。

紙媒体にこだわる先生

「PDFで問題を配布しますので、印刷して解いてください。印刷できない場合は全文をノートに写してください。学校再開後に回収します。」というタイプの課題について、思わず「生徒はプリンターじゃないよ」とツッコんでしまいそうになります。

上記のPDF課題を例にすると、PDFをドキュメント形式に直して、生徒がドキュメント上で穴埋めできるようにするなど、一工夫すればオンライン上で完結します。

「問題集の何ページから何ページまで」などという課題ならともかく、オンライン上でできる範囲のものをわざわざ紙媒体で提出させるのはネットを利用する意味が半減します。課題の出題・提出も全てClassroomで行い、成果物の作成もネット上でできるものであれば全てデジタル化するべきです。

ただ、スマホ版は簡易的な機能しか利用できないため、高度な機能を使用しないとできない課題は紙媒体にしてしまった方が、生徒の環境によって成果物に差が出てしまうという事態が発生しません。この辺の判断が難しいところですが、穴埋めなど文字入力程度であれば全てオンラインにするべきでしょう。

iPadとApple Pencilを持っている場合など、直接ペンでPDFに書き込みできるなら配布されたPDFに直接書き込んでClassroomで提出する方法がオススメです。オンライン上で完結します。後ほどこれについて記事にするつもりです。※念のため担当の先生に確認してからやりましょう。

形式が曖昧な先生

オフラインであればほとんどの場合「紙」一択ですが、オンラインの場合は「PDF形式」や「ドキュメント形式」など、様々な形式があります。どれで提出したらいいのかわからない課題が出題されると非常に困ります。提出以外にも、資料を配布するときはPDFにするなど、適切な形式でお願いしたいところです。

なんでも全体公開でコメントする先生

Classroomには、クラスメート全体に表示される「全体公開」コメントと、教師とコメントした生徒のみが閲覧できる「限定公開」コメントがあります。なんでも全体公開でコメントせず、生徒とのやりとりは極力限定公開コメントを利用していただきたいです。(質問の内容などがクラス全体に表示されてしまうため、気を遣って生徒が質問をやめてしまう可能性があります

コメントをチェックしない先生

全体・限定問わず、コメントした質問になかなか返答しない先生がいらっしゃいます。こまめに質問等が来ていないかチェックしていただきたいというのが生徒の本音です。なかなか返答がないとそのまま有耶無耶になってしまうので、オンラインだからこそこの辺りは特に気を遣うべきではないでしょうか。

 

学校側にお願いしたいこと

生徒が滞りなく、モチベーションを維持したまま課題を進めるために、学校側に次のことに気を使っていただきたいと思います。

指示を正確に出してください

オンラインだからこそ、いつもより丁寧に、かつ正確に指示を出してください。

教科書のページ数、提出の形式など、課題の内容と提出に関する注意事項などは必ずわかりやすいように明記してください。指示が曖昧だと、生徒がしっかり課題を進められなかったり、質問が殺到して混乱したりする恐れがあります。

提出形式はPDFなら「提出形式: PDF」、ドキュメント形式なら「提出形式: ドキュメント」とはっきり明記することで質問する手間も、それに答える手間も省けます。

頻繁にClassroomを確認してください

これは生徒側にも言えることですが、頻繁にClassroomを確認してください。

今のところアプリの通知も不安定ですから、とにかく何度も開いて質問等がないか確認する必要があります。アプリ側の改善を期待するのみ。

「プリンター格差」に配慮した課題を

「G Suiteが」というより課題の出題方法に関することですが、「教科書の何ページにある本文を全てノートに写しなさい」「PDFの内容をプリンターで印刷するか、プリンターがない場合はノートに全て写しなさい」などの課題は生徒の環境によって作業量に大幅な差が発生します。

プリンターがある家庭はPDFを印刷して課題をやるだけで済みますが、プリンターがない家庭は時間をかけてPDFの内容を手書きで写し、課題をやることになります。ここに「作業量が大幅に異なる」という問題が生じます。

特に「プリンターがないならPDFの内容を手書きでコピーして」といったような指示は、プリントを持たない生徒にはあまりに非効率的で、モチベーションを低下させます。せめて指示を「要点をノートにまとめなさい」にするか「プリンターがない生徒は問題番号と回答だけノートに記入しなさい」ぐらいに留めるべきです。

また、プリンターがあっても、インクや用紙は無限に湧いてくるものではないので、こういった課題を長期的に出されるとコスト面で家庭に負担がかかります。(コンビニ印刷も枚数が嵩むと料金も高くなってきますし、外出回数も増えてしまいます)

プリントの内容が穴埋め問題なら、ドキュメント形式にしてネット上で回答・記入できるようにしたり、フォームを利用したりすることでカバーできるかと思います。

 

まとめ

と、ここまで感想や様々な意見・要望を出してきましたが、あくまで生徒目線のものですので、学校や担当する先生によってできる・できないは当然あると思います。

生徒は学校側の都合等を知りませんから勝手に意見や要望などを言います。もしこの記事を見た先生方の気に障ったら申し訳ありません。

いろんな方の意見を知りたいので、「学校側はこんなふうに思っているよ」「うちの学校はこんな感じ」などコメント欄で教えていただけると嬉しいです。(コメント欄はページ下部にあります)

また、学校でしっかり使い方を習っていないためか、突然G Suiteがやってきて困惑している生徒も多数います。避難訓練と同じで、日頃から使い方を習っておいたり、実際に自分で使ってみたりして予め慣れておかないと、最初はうまく対応できません。

「普段からゲーム等でPCに慣れていた生徒がクラスで一番うまく順応している」なんて話もありますから、たとえやっていることはゲームでも、やはり「慣れておく」ということは非常に重要なことだと感じます。

今回は、初めてG Suiteに触ってオンライン授業を受けてみた感想とG Suiteの使用感、そして学校側に思うことについて個人的な意見・感想を書いてきましたが、もしかしたら今後G Suiteの詳細なレビュー等をするかもしれません。

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